Thursday 21 July 2016

ポパイ、三茶の足立ベーカリー

昨日は暑かった。暑い上に朝から予定が立て込んでおり(いや、立て込ませなくても良かったのだがなんだか身動きできる気分だったので結果的に立て込んだ)、夜までずっと外で過ごした。

病院に行き、
ばっさり散髪し、
鶏天冷やしうどん(めちゃくちゃ美味しかった!)を食べ、
本屋で雑誌をめくり、
かき氷を食べ、
合気道に行った。

こういう日もある。
こういうときに軽いカメラを持ち歩いていたら色々撮れるのになあと思わざるを得ない。やっぱり欲しい、ちゃんとしたカメラ。

午後に立ち読み(というか座り読み)したいくつかの雑誌の中で「ポパイ」があったのだが、これが本当に読みごたえがあった。サンドイッチと、スパゲッティと、ピザの特集。
てっきり今月号だと思っていたら、ムック本らしい。(しかも昨日発売。)どおりで読みごたえあるわけだ。(popeyeのウェブサイトで確認をしたら最新号はお弁当特集らしかった。)

読みごたえあると言ってもそれは私が東京にいるからに過ぎない、と、ふと思う。紹介される店はほぼすべて東京に集中している。だって、popeyeは“City Boy"のための雑誌!!この「シティボーイ」という呼び方、すごく好きです、私。素敵だと思う。「シティ・ガール」は無いよね。やっぱりボーイ。村上春樹の小説に出てくる「僕」を連想するからかもしれない。

ところでフードブロガーの平野紗季子という人をご存知だろうか。あっちこっちでコラムとかエッセイとか書いている、91年生まれの「ご飯好き」の女性。ファンというほどでもないがいろんな雑誌をめくるたびに登場するので、いつの間にかこの人の書いたのだけは「おっ」と思って読むようになってしまった。今回のポパイではクラブハウス・サンドイッチについて書いていました。写真もなかなか素敵です。こういうの見てるとますますカメラ欲しくなる。

で、きょう三茶で買ったこれを紹介したい。
いかにも平野紗季子が撮りそうな食べ物の写真。

いわゆる「角食パン」。このフォント、このビニール感。すんごい懐かしくなっちゃうこのパッケージはおそらく足立製パンが始まって以来ずっと変わっていないもの。金色のワイヤー(分かりますかね?)でとめられてなくて、袋に入れたあとはそのままテープでとめてある。6枚切り、200円です。

「足立ベーカリー」とも「足立製パン」とも呼ばれるこのパン屋さんは、三軒茶屋の駅から5分くらい歩いたところにある。めちゃくちゃ小さい。私も、2年間くらいは気づかずに通り過ぎていた。おばちゃんが2人、ゆっくり働いている。

いわゆる最近の「ブーランジェリー」など(!)ではない。いい意味で全然オシャレじゃない。本当に昔ながらの、コロッケパン、焼きそばパン、あんパン、クリームパン、などが並ぶ。パン生地自体がほんのり甘い。ここのパンを食べると、ほかのパン屋がいかにバター、砂糖を大量に使っているかが分かる。よって、足立ベーカリーは「ふつうの」パン屋です。

こんなに小さいのに激混み!みたいなことにはならない。お客はみんなおそらく地元の人で、いつも目当てのものがあって、サササッと買いたいものをトレーに置いて、すぐに会計をして出て行く。滞在時間3分くらい?そしておそらくパン屋のほうもそんなにたくさん作ってなくて、売り切れたら店を閉める、みたいな感じ。必要以上に作ってない。

朝8時ごろ開店していて、ちょうどその時間に通りかかることがあればフラッと寄る。たいていその時間に売ってるのはクリームパンとあんパン。どちらも130円。しばらく前まで120円だったのが値上がりした。小さいけど、出来立てはおいしい。やさしい味がする。

わたしのおすすめは三色パンです。あんことクリームとジャムのパンがくっついたやつ。手にすると嬉しくなる。

パン屋競争の激しい世田谷区において、長年この味(と雰囲気)を守り続けている数少ないパン屋。おしゃれじゃないけど(←しつこい)昔ながらのパン屋、足立ベーカリーを私は応援したいし、三茶はこういうパン屋がずっと続いていける街であって欲しいと思う。

外装も内装も独特なのだが、それは今度ちゃんとしたカメラで許可を得て撮りに行くことにしよう。

万年筆、外出

なくなったと思っていた万年筆が職場の引き出しから出てきた。一本千円のものなので、なくなってもあきらめはつくのだが少し気になっていたのは事実だった。中のインクは空っぽだが一体何色を入れていたのかさえ判然としない状況だった。家に連れて帰って洗うことにした。  翌朝の万年筆カートリッジ...